
標準・規格
ISA-95 / IEC 62264、OPC UA、B2MML、AAS、Catena-X。MESの設計を規定する国際標準を、改訂履歴と原典にあたって解説します。
ISA-95 Part 1 が2025年に15年ぶり改訂──「ピラミッド」はもう標準ではない
ANSI/ISA-95.00.01-2025(IEC 62264-1 Mod)が2025年4月10日に発行され、2010年版以来15年ぶりにPart 1が改訂されました。コンテナ化、クラウド、セマンティックモデルが標準に取り込まれた意味を解説します。
OPC UAの430超の仕様が、AIエージェントの知識ベースになる(2026年4月発表)
OPC Foundationは2026年4月20日、430以上のコンパニオン仕様をRAG・MCP・AI支援エンジニアリングに最適化した形式へ変換する計画を発表しました。「OPC UA=機器通信プロトコル」という理解では追えない変化です。
ISA-95 Part 1〜8は何をどこまで定義しているか──MES要件定義での使い方
ISA-95(IEC 62264)は8つのパートで構成され、用語・オブジェクトモデル・活動モデル・トランザクションを段階的に定義します。2025年4月10日改訂のPart 1を起点に、各パートをMESの要件定義にどう使うかを整理します。
B2MML v7で何ができるか──ISA-95を実装に落とすXMLとJSONのスキーマ
B2MMLはISA-95のオブジェクトモデルを実装可能にする無償スキーマです。2020年11月24日公開のv7はISA-95の2018/19年版に対応し、初のJSONスキーマを提供、GitHubで公開管理されています。MES-ERP連携での使い方を解説します。
ISO 22400とは──MESのKPI 34項目を「定義のずれ」なく揃える標準
ISO 22400はOEEや直行率など製造オペレーション管理のKPI 34項目を定義する国際標準です。2014年発行のPart 1・2、2017年のエネルギーKPI追補、現在進行中の改訂までを整理し、MESのKPI設計にどう使うかを解説します。
MES技術者のためのOPC UA入門──「情報モデル」を理解すると設備接続の設計が変わる
OPC UA(IEC 62541)は単なる通信プロトコルではなく、データに意味を持たせる「情報モデル」の枠組みです。Classic OPCとの違い、ノードと参照の基本、コンパニオン仕様の使い方まで、MESの設備接続設計に必要な範囲を解説します。
OPC UA FX(Field eXchange)の現在地──C2Cは完成、C2D拡張は2026年にリリース候補へ
OPC UA FXはOPC UAをフィールドレベルへ拡張する仕様群です。コントローラ間(C2C)仕様は完成済みで、2026年6月時点でコントローラ・デバイス間(C2D)拡張のリリース候補版が準備中。MES視点で追うべき理由を解説します。
umati/OPC 40501とは──工作機械の稼働・ジョブ・KPIを標準タグで取り出す
umatiは工作機械業界発のOPC UAコンパニオン仕様ブランドで、中核のOPC UA for Machine Tools(OPC 40501)は現行1.02。Job Management追加、ISO 22400準拠KPI、工具データ管理に対応し、仕様は無償公開されています。
MTConnect v2.5.0とOPC UAの関係──競合ではなく「マッピングで共存」が公式路線
MTConnect v2.5.0は2026年1月5日に公開され、Part 1〜5の5分冊で構成されます。読み取り専用・HTTP/XMLベースという設計思想、OPC UAとの公式コンパニオン仕様によるマッピング共存、日本の工場での使い分けを解説します。
Asset Administration ShellとRAMI 4.0──ドイツ発「管理シェル」はMESに何を求めるか
RAMI 4.0はDIN SPEC 91345として規格化されたインダストリー4.0の参照アーキテクチャ、AASはその中核概念「管理シェル」の実装仕様です。IDTAが管理する仕様群の構成と2025〜2026年の実装局面、MES設計への影響を解説します。
AAS Part 4「Security」仕様(2025年6月10日公開)が意味すること──企業間データ共有の最後のピース
IDTAは2025年6月10日、AAS仕様にPart 4「Security」を追加しました。個別プロパティからサブモデル全体までの粒度でアクセス制御を定義でき、Catena-XやDPPなど企業間データ共有の実装障壁だった「どこまで見せるか」を仕様で扱えます。
Catena-XはSMEを補助金付きでオンボードしている──€2,300万Acceleratorの読み方
Catena-Xは2026年7月21日に€2,300万のData Space Acceleratorを開始し、SMEの参加1社あたり最大€30,000を補償します。翌22日には中国-欧州のクロスボーダーデータエコシステムも始動。MESが持つべき出力仕様として解説します。
Manufacturing-X/Factory-Xとは何か──ドイツが€1.4億を投じるデータスペース
Manufacturing-Xはドイツ連邦経済省が€1.4億を投じ、124の企業・研究機関、12業界が参加する産業データスペース群です(2025年10月時点)。Factory-XはSiemens・SAP主導の47パートナー。MES選定への影響を解説します。
IEC 62443を規格として読む──SL 1〜4、7つの基礎要件、4つの役割
IEC 62443はOT/MESセキュリティの実務標準で、NIS2やCyber Resilience Actの実装言語にもなっています。セキュリティレベル(SL)の4段階、7つの基礎要件(FR)、役割別のパート構成を、MESのRFPに翻訳できる形で解説します。
ISA-88とバッチ制御──「レシピ」と「設備」を分離する思想がMES設計を決める
ISA-88(S88)はバッチ制御のモデルと用語を定めた標準で、Part 1〜4から構成されます。物理モデルと手順モデルの分離、4種類のレシピという考え方が、プロセス産業MESのレシピ管理・電子バッチ記録の設計前提になっている理由を解説します。
MQTT Sparkplug Bを仕様から読む──BIRTH/DEATHとISO/IEC 20237
SparkplugはMQTTの上にトピック名前空間・ペイロード・状態管理を定義する仕様で、v3.0(2022年10月)が2023年11月にISO/IEC 20237として国際標準化されました。UNS実装で多用される仕様の中身と、MES接続設計での使いどころ・限界を解説します。
MESAモデルは4回変わった──MESA-11からスマートマニュファクチャリングモデルへ
MESの機能定義の原点であるMESAモデルは、1996年のMESA-11、2004年のc-MES、2008年の戦略イニシアティブモデル、2022年のスマートマニュファクチャリングモデルと4世代を重ねています。変遷の意味と、いまの要件定義でどう使うかを解説します。
SECS/GEM・GEM300・EDA──半導体MESを規定するSEMI標準の三層
半導体工場では、装置接続がSEMI標準(SECS/GEM、GEM300、EDA/Interface A)で共通化されています。E4・E5・E30・E37の役割分担、300mm対応のGEM300群、制御と分析を分離するEDAまで、半導体MES選定の前提知識を解説します。
GS1標準とトレーサビリティ──GTIN・SSCC・EPCISをMESの設計語彙にする
サプライチェーンを跨ぐトレーサビリティは、社内ロット番号だけでは成立しません。GS1の識別キー(GTIN・GLN・SSCC)、バーコード仕様、そしてISO/IEC 19987:2024として国際標準化されたEPCIS 2.0を、MESのラベル・シリアル・系譜設計にどう落とすかを解説します。
ISO 9001の要求事項をMESに写像する──品質マネジメント電子化の設計図
ISO 9001:2015の要求事項の多くは、MESの機能と1対1に対応づけられます。条項とMES機能の対応表、電子化の優先順位、2024年の気候変動追補と次期改訂の動きまで、品質マネジメントシステムを紙から電子へ移す際の設計図を示します。
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