3社分割の完了と新会社の構成

2026年6月29日、HoneywellはHoneywell Aerospace(ティッカー:HONA)のスピンオフを完了し、先行して分離したSolstice Advanced Materials(先端材料)と合わせて3社分割を完了しました。残る本体はHoneywell Technologies(HON)として、純粋なオートメーション企業に再出発します。

Honeywell TechnologiesのセグメントはBuildings/Industrial/Processの3本柱、従業員は5万人超です。CEOのVimal Kapur氏は「産業セクターのオートメーションからオートノミー(自律)への移行をリードする」と述べ、AI/ソフトウェア基盤としてインテリジェンス層のHoneywell Technologies Forgeと、オペレーティングシステムと位置づけるAcceleratorを挙げています。

背景──「専業化」は業界全体の潮流

この分割は単独の出来事ではありません。2025〜2026年には、GE VernovaのProficy売却とVelotic発足、Schneider ElectricのCognite買収(31億ドル)、EmersonのAspenTech完全子会社化(残株72億ドル)と、産業オートメーション各社が「何で戦うか」を絞り込む再編が連続しました。Honeywellの分割は、複合企業の一部門としてではなく、オートメーション専業として資本市場と向き合う選択です。

各社が「MES」ではなく「オートノミー」「産業自律化」といった語を前面に出し始めている点も共通しています。

MESユーザー・検討中の企業への影響

HoneywellのMES/MOM関連製品(Forge系のオペレーション管理など)を使う企業にとって、分社化直後は製品ロードマップと保守体制の再確認が必要な時期です。実際、分社後のMES製品群の具体的なリリース計画は2026年8月時点で公開プレスリリースとしては確認できていません。営業窓口・契約主体の変更有無も含め、担当営業への確認を推奨します。

分割の狙いの分析はHoneywell 3社分割の深掘り記事を、業界再編の全体像はMES業界の地図は2026年に書き換わったの記事、「MES」という語自体の後退についてはMESという語がベンダーの一次カテゴリから外れつつあるの記事を参照してください。